09'02/24 なんだかなー外国語映画賞

アカデミー外国語映画賞を受賞した『おくりびと』。
原作は『納棺夫日記』だったんだー


しかし、外国語映画賞って何なんだ???

そもそもアカデミー賞って『アメリカ映画の祭典』と呼ばれるように
基本はアメリカ映画を対象としていて
FIAPF(国際映画製作者連盟)公認の
世界三大映画祭(カンヌなど)の映画祭には含まれてない。
アメリカ独自で開催している国内映画祭。

だけど『映画の本場=ハリウッド(アメリカ)』という抜群の知名度があるため
マーケットへの影響力は世界三大映画祭と比べて遥かに大きく
そこでの受賞結果が映画の興行成績に多大な影響を与える。
このため日本をはじめとする各国の映画業界は
アカデミー賞の場を重要視し『アメリカ映画の祭典』ではなく
『映画界最高の栄誉』などのように
あたかも世界一の映画祭(賞)であるかのように報道される傾向にある。
ちなみに日本やイギリスのアカデミー賞
ロイヤリティーを払ってアカデミーの名を使用しているらしい。

で、外国語映画賞は各国から1作品だけ出品できる規定があって
日本の場合は松竹、東宝東映角川映画の4社で構成されている
社団法人日本映画製作者連盟が1作品を選考・推薦している。


まぁ、日本国内の主要映画会社が
マーケットへの影響力の強い媒体(アカデミー賞)に乗っかって
興行成績(収入)を上げたいというのはOK。

だけどなんだかなー。
外国語映画賞。。

自国で開催する映画祭でアメリカの作品が
作品賞を取らない事態が起こらないよう
前もって予防線を張っているように取れるし
受賞実績が興行に大きな影響を与えるから
「うちで受賞すると興行成績が上がるから
 本来は関係ないけど出品したかったら出させてやるよ」
という印象も感じがしなくもない。


まぁとにもかくにも今回の受賞で
知らなくても良い(?)ことを知るはめになって
なんだかなー、みたいな感じ。


アメリカのメジャーリーグ
他の国のプロ野球で活躍した選手でも
1年目のシーズンはルーキー・オブ・ザ・イヤー
日本でいう新人王の資格が与えられている。

そんな感じで
選考者は映画芸術科学アカデミーの会員(ハリウッドの業界人)であるという
ホームアドバンテージがあっても構わないから
外国語映画賞なんか無くして外国語で製作されたものも一緒くたにして
争うような舞台にすればどうなのだろう。


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